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航空会社社員が教える!!ボーイング社の飛行機について

今回はボーイング社の航空機について詳しく説明していきたいと思います。

エアバスとボーイングの違いについては別に記事を書いていますので、
よかったら見ていってください。

航空会社社員が教える!!「エアバス社」と「ボーイング社」の違い 現在の旅客機の多くがこの2大メーカーによって製造されています。 代表的なものが、この「エアバス社」と「ボーイング社」です。 ...

では、ボーイングファミリーを見ていきましょう!!

ボーイングファミリーシリーズ

ボーイングファミリーの旅客機はB707から始まることになります。
ここから3桁の数字の真ん中の数字が増えていき、
いまB787まで生産されています。
今回は、現役で飛んでいるボーイングファミリーを紹介していきますね!!

ボーイング737(B737)

Airplane 3328648 1280

現在、現役で飛んでいるボーイングファミリーの中では1番古い機種になります。

1967年に初号機となる『B737-100』と『B737-200』が登場し、そこから2017年『B737-MAX』まで実に12種類もの派生機が登場しました。

ダッシュの後ろの数字が大きくなるに連れて改良がされ、『900』の次は『MAX』になりました。

また、数字の後ろに『ER』が付くと、航続飛行距離が延長された改良になり、『B737-900』と『B737-900ER』では、航続飛行距離は約952kmも延長されています。

952kmは東京から山口県山口市ぐらいまでの距離です。

改良されてこれだけの距離が増えるというのはすごいことで、同じ大きさの飛行機が、今まで飛べなかった所にも飛べるようになったのです。

B737の中で最も航続飛行距離が長い機種が『B737-700ER』であり、その距離はなんと”10,200km”にもなります。

なぜか900ERより700ERの方が距離飛べるんですよね(笑)

初号機の『B737-100』が航続飛行距離3,000kmだったので、40年間で7,000kmも航続飛行距離が延びたのです。

このことからも分かるとおり、このボーイング737型機は大ベストセラー機であり、1967年から2020年までの53年間も改良が続き、今なお、現役で空を飛び続けているのです。

B737-MAXは、事故が続き2020年1月をもって生産中止となってしまいましたが、2020年5月に生産を再開するという話がありました。

楽しみですね!!

ボーイング747(B747)

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皆さんに最も馴染みのある愛称『ジャンボジェット』で有名なのが、このB747です。

その名の通り一部2階建てになっており、ボーイングの旅客機で唯一の4発機(エンジンが4つ)です。

1969年に誕生して以来、今までは不可能に近かった一度に500人以上を運ぶ大量輸送を可能にしました。

このB747型機も、なんと20種類もの派生型が生まれました。

中でも主力機としてベストセラーになった機がB747-400型機であり、B747-400機は、派生型全てを合わせて総生産機数694機もの機体数になりました。

また、2階建ての機内がある旅客機は、『エアバスA380』が登場するまでの間、唯一無二の存在でした。

その機体の大きさから荷物が良く乗るということで、貨物機にも使用されています。

日本の航空会社で旅客機は全て退役してしまいましたが、日本貨物航空(NCA)では日本で唯一、B747が使用されていますね!!

ボーイング757(B757)

ボーイングファミリーにおいて、唯一バズらなかったシリーズになります(笑)

なぜここまで日本の各航空会社が導入をしなかったのかについては、
別途、記事を作成しようと思っています。

ボーイング767(B767)

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小型双発機がB737で大型4発機がB747である。

これの中間にあたる中型双発機として開発されたのが、このB767になります。

B767はワイドボディ機と呼ばれる、機内に通路2本ある機体ですが、貨物の搭載量が若干少ない(厳密にいうとコンテナが入らない)という点からセミワイドボディ機という位置づけになっています。

また、このB767から航空機関士を不要とする、2名乗務体制へと変更しました。

この機体は正直に言って初めの方はあまり売れなかったんです。

しかし、洋上飛行制限が年々暖和されていき、それに伴って売れるようになっていきました。

洋上飛行制限とは、太平洋、大西洋を双発機が飛んで良い時間制限になります。

1983年には”60分以内”というかなり厳しい制限が双発機に求められていました。

洋上飛行制限は徐々に暖和された理由としては、エンジンへの信頼性が徐々に向上していったことがあげられます。

そんなB767は、1981年からB787が生産されるまでの、中型主力機として活躍していました。

現在でも日本の空を飛んでいます。

ボーイング777(B777)

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ボーイング777は『トリプルセブン』の愛称で親しまれている、ワイドボディ型の大型機です。

区分としては、B747と同じ区分になります。

特徴としては全長がB747-200より長く、双発機では世界最大で、エンジンの大きさはB737の胴体にに匹敵するほどの巨大さをほこります。

これほどの飛行機が、2発のエンジンで飛べるようになったのですから、巨大なエンジンは納得いきますね!!

また、世界記録の航続飛行距離を樹立した機も、B777-200LRというB777シリーズであり、この機は世界中の空港と空港をノンストップで飛べることから『ワールドライナー』とボーイングから名付けられています。

なお、現在もボーイングはB777の改良を行っており、『B777X』という名で開発が進められているので楽しみですね。

ボーイング787(B787)

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『ドリームライナー』の愛称で知られているB787は、従来のボーイングシリーズよりも電気を多く使うため、
小さい工場に匹敵するほどのリチウム電池を搭載しているのが特徴です。

しかしそのリチウム電池関係での事故が多発し、一時全世界で運航停止の事態となりました。

そんなB787はワイドボディの中型機に分類され、中型機なのに中型機とは思えないほどの航続飛行距離を持っていることが魅力です。

B787の登場により、今までB747あるいはB777といった大型機でしか運航できなかった距離も、中型機で運航できるようになったのです。

これは航空会社にとって大きな利点になります。

大型機は座席も燃料も離陸滑走距離も多くなってしまいます。

その点中型機は大型機に比べ座席も燃料も離陸滑走距離も少なくて済むのです。

長距離路線だが、大型機では空席が目立っていた路線に適した飛行機というわけです。

また、さらにすごいのは”B787-8″は中型機で燃料搭載量も劣っているのに、B777-200ERより航続飛行距離が長いという点です。

これはエンジン性能の向上だけでなく、機体のパーツの多くにカーボンを使用し、機体自体を軽量化したためですね。

現在、派生型は3種類であり、ダッシュ以降に3桁の数字が使用されていません。

これはなぜなのでしょうね!?(笑)

まとめ

今回は、ボーイング社の製造する飛行機をご紹介しました。

この記事を参考にして、次に乗る飛行機は何かな!?など、少しでも飛行機に興味を持っていただけたら嬉しいです!!

また、あまり知識はありませんが、「エアバス社」の飛行機シリーズについても記事を作成したいと思っていますので、よろしくお願いします。

楽しい空の旅を!!

それでは〜〜

ABOUT ME
今度新人
2020年5月にブログを開始した航空会社社員。大学生の時に台湾に留学し、中国語を習得。このブログでは、航空関係、旅行、趣味のゲームに関する情報を発信していきます。
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