飛行機の飛んでいる高度を皆さんは知っていますか!?
地上から何km上空を飛んでいるのか、なぜその高さを飛んでいるのか。
今回はこちらについてお話ししていきたいと思います。
飛行機の巡航高度
飛行機では、高さをフィート(ft)で表します。
結論から言うと飛行機の巡航高度は平均3万ft、約10000m(10km)を飛行しています。
正確に言うと”30000ft”は”9144m”になります。
1m = 3.28084ft
10000m = 32808.4ft
詳細を伝えると数値が複雑で難しくなってしまいますが、とにかく、地上から10kmぐらいのところを飛んでいるんだと思っていただければ大丈夫です。
10kmというと”東京駅から池袋駅のちょっと奥まで”の距離なので、その距離を地上から上空に伸ばしたところを飛んでいる飛行機は、かなりの高さを飛んでいることがわかると思います。
なお、飛行機はこの29000ftから41000ftの間を1000ftの高度差で飛行しています。
西行きが1000のくらい偶数高度。
東行きが1000のくらい奇数高度。
このように分けられた、わずか304mの差を交差しているのです。
じゃあ北と南はという疑問があるかと思いますが、詳細に記載すると
磁気方位000°〜179°までは奇数高度(東行きと定める)
例:高度29000ft
磁気方位180°〜359°までは偶数高度(西行きと定める)
例:高度30000ft
上記のように区別されています。
これにより、飛行機はぶつかることなく、空を飛んでいるのです。
飛行機が29000ftから41000ftの間を飛ぶ理由
では、飛行機はなぜこのような高さを飛ぶのでしょうか!?
結論は、『最も効率がいいから』です。
では、なぜ効率がいいのか説明していきます。
飛行機のエンジンは空気を取り込み、それを直接出す。
または、圧縮してジェット噴流を出して推進力を得ています。
上空に行けば行くほど、空気が薄くなるのはご存知ですよね。
つまり、空気を取り込まなくては行けない飛行機は地上に近い方が効率よく飛べます。
しかし、それなりの速度を出すと空気抵抗が生まれてしまうので、空気が少ない方が効率的に速度が出ます。
その両方を兼ね備えているのが、高度30000ft前後なのです。
これ以上低い高度だと、空気抵抗が増えてしまいますし、これ以上高い高度だと、空気が少なくエンジンが稼働しなくなってしまいます。
飛行機は最も飛行に適した高度を飛んでいるというわけです。
また、飛行機は高度制限というものもあり、空港周辺以外の都市部では1000ft、郊外では500ft以下まで高度を下げてはいけないという制約もあります。
都市部で1000ftまでというのは、若干危ない気もしますよね!!
だって1000ftって約300mですよ!?東京タワーですら333mありますから(笑)
まあ、意図的にそんな低高度を飛ぶ飛行機なんてありませんから大丈夫ですけど!!
まとめ
飛行機が飛行する高度は約10000m上空!!
近くで見ると大きな飛行機も飛んでいると、あれだけ小さく見えるわけです。
逆に言うと10000m先にある物が見えているんですけどね(笑)
飛行機に乗った際は、「ここが10000m上空か!!」と思いながら外を見てください。
なんか特別な気分になれますよ(笑)
それでは〜〜