日本人は『安かろう悪かろう』という概念が染み付いている気がしている今度新人です。
飛行機という乗り物は、「高級でお金持ちしか乗ることができない。」、「庶民とは無縁の乗り物」というイメージがあったかと思います。
それに比べて、現在は航空券代の値段もかなり安価になってきており、新幹線より気軽に乗れる乗り物に変わりつつあります。
この10数年で、なぜこんなにも航空券代が安くなったのでしょうか。
また、なぜLCCという分類ができて、格安で飛行機を飛ばすことができるようになったのでしょうか。
この記事では、
なぜLCCは格安で飛行機を飛ばせるの?
安いということはなにか手を抜いてるの?
古い中古の飛行機を使用しているの?
このような疑問に答えていきたいと思います。
なぜLCCは格安で飛行機を飛ばせるのか
まず疑問に思う方も多くいらっしゃるかと思います。
なぜ格安なのか!?
実はこれにはカラクリがあるんです!!
そのカラクリというのが価格形態です。
LCCは座席変動制価格を導入しています。
これは、座席の残数に応じて航空券代を変動させるもので、残席数が多いときは値段を安く、残席数が少ないときは値段を高く設定なります。
つまり残席数が少ないときは決して安くないんです!!
それこそFSCよりLCCの方が高いといった事例も多々あります。
これがLCCのカラクリです!!
いつでも安いということではなく、旅客数が少ない便は安い!!ということですね!!
省略しちゃいけない業務を省略していたりするのか
日本人は安すぎると「危ないんじゃないか?」とか「必要業務を省略しているのではないか?」などと考えてしまう人が多いかと思います。
たしかに昔は、飛行機は思っているより高額であり、気軽に乗れる乗り物ではありませんでした。
それが1万円以下で乗れるようになってしまうのは、疑ってしまうのも無理はないかもしれません。
正直に言います!!
何一つ安全に必要な業務を省略していることはありません!!
パイロットの訓練費用、キャビンアテンダントの訓練費用、航空機の整備費用等、国で定められている条件を通過しなければ、飛行機は運航できません。
これはFSCでもLCCでも同じ話です。
これらの費用は削減できないのです。
つまり安全面に直接関係しないところで費用を削減しています。
これは一例ですが、
『従業員数を削減し、マルチタスク化を図っていく(パイロットやCAなどは除く)』
『出費を減らす工夫をして節約する』
このように独自の対策で費用を削減しています。
必要なところにはしっかりお金をかけて、必要ないところは削除する。
これがLCCの基本的な経営形態であると思います。
また、機内での飲食の提供を全て有料にする。
機内持ち込み手荷物重量と預け荷物重量を有料にするなどで差別化を図り、航空券代を安くしているのです。
なので、安くても安心して乗ってくださいね!!
LCCで使用している飛行機は中古品の壊れかけなのか
ほとんどのLCCでは新品の飛行機を購入しています。
これには理由がありまして、すぐに壊れるような中古品では整備費用が余計にかかってしまうからです。
飛行機の寿命は約20年と言われています。
15年ぐらい使用した中古品を安く購入して直しても、5年後にはほぼ全てのパーツが壊れてしまっている。
こんなことになるぐらいなら、少し高額にはなりますが新品の飛行機を購入したほうが、結果として費用が安く済むのです。
最近ですとFSCよりLCCの方が新品の飛行機を使用している割合が高いです。
LCCはFSCに比べ、最近設立された会社が多く目立ちます。
一方、FSCは昔から飛んでいる飛行機を大事に直して飛ばしているので、新しい飛行機とは言い難いです。
もちろん、B787など新型機を導入していることもあるので、全てが古いというわけではありませんがね!!
まとめ
LCCは安全です!!
安いからといって、「手を抜いていること」や「必要業務をおろそかにしていること」は一切ありません。
皆さんも安心安全の空の旅を楽しんでくださいね!!
それでは~~