アローラ!今度新人です。
新型コロナウイルスが少し、収束を見せ始めており、
飛行機を利用する人も増えてきたのではないでしょうか??
とは言っても、この2年間で多くの航空会社が赤字を出して、
倒産に追い込まれてしまっています。
この記事では
- 新型コロナウイルスの影響で倒産した航空会社が知りたい
- 倒産した航空会社がどれぐらいの知名度だったのか知りたい
- なぜ航空会社は新型コロナウイルスの影響で倒産が相次いだのか
このような疑問に答えていこうと思います。
実際に倒産した航空会社は世界的に見るととても多いです。
また、倒産の経緯としては、複合的な理由がありますが、
とどめを刺したのが新型コロナということも念頭において御覧ください。
皆さんが知っている航空会社が多いかと言われると、
微妙なラインでもありますので、早速詳細を見ていきましょう!!
新型コロナウイルスの影響で倒産した航空会社一覧
まずは、新型コロナウイルスの影響で倒産した航空会社を一覧表でご紹介します。
- FSC=フルサービスキャリア(JALやANA)
- LCC=ローコストキャリア(ジェットスターやピーチ航空)
- フラッグキャリア(国を代表する航空会社)
倒産航空会社一覧
航空会社名 | 国 | 運営方式 (FSC/LCC) | 保有機体数 | 備考 |
---|---|---|---|---|
エアアジア・ ジャパン | 日本 | LCC | 3機 | 倒産 |
アエロメヒコ 航空 | ロシア | FSC (フラッグキャリア) | 70機 | 倒産 現在も運航中 |
タイ国際航空 | タイ | FSC (フラッグキャリア) | 43機 | 倒産 現在も運航中 |
南アフリカ航空 | 南アフリカ | FSC (フラッグキャリア) | 53機 | 倒産 現在も運航中 |
ヴァージン・ オーストラリア | オーストラリア | FSC | 98機 | 経営破綻 経営再建中。 |
Flybe | イギリス | FSC | 63機 | 倒産 |
ノックスクート | タイ | LCC | 4機 | 倒産 |
キャセイ ドラゴン航空 | 香港 | FSC | 38機 | 倒産 |
LATAM航空 | チリ | FSC (フラッグキャリア) | 133機 | 倒産 現在も運航中 |
モンテネグロ 航空 | モンテネグロ | FSC (フラッグキャリア) | 6機 | 運航停止中 民営化で再建中 |
アビアンカ航空 | コロンビア | FSC (フラッグキャリア) | 110機 | 倒産 現在も運航中 |
ノルウェー・ エアシャトル | ノルウェー | LCC | 169機 | 経営破綻 経営再建中 |
トランス・ ステイツ航空 | アメリカ | FSC | 30機 | 運航停止中 倒産はしていない |
エア・イタリー | イタリア | LCC | 13機 | 運航停止中 |
アトラス グローバル | トルコ | LCC | 15機 | 倒産 |
日本でもある程度知名度のあった倒産航空会社
エアアジア・ジャパン
こちらは上記15社の中で唯一の日本の航空会社になります。
詳しい倒産の原因は下記の記事で書いているので参照してください。
ヴァージン・オーストラリア
こちらはショックを受けた人も多いのではないでしょうか。
オーストラリアの航空会社で『カンタス航空』に次ぐ、2番目の規模を誇る航空会社です。
日本で言う『JAL』、『ANA』に相当する大手航空会社ですね!!
実際に日本路線も2020年3月から就航予定でしたが、
新型コロナウイルスの影響で無期限就航延期となってしまいました。
新規就航は無期限延期となってしまいましたが、
現在も運航停止には至っておらず、
継続して既存の路線は飛んでいます。
しかし、経営破綻しているので事実上の倒産扱いです。
新型コロナウイルスの影響でオーストラリア政府に支援を求めたが、
株主などに支援を求めるべきと断られ、
中国の大手航空会社が相次いで買収を持ちかけたことでも有名ですね!!
結果として、中国の大手航空会社による買収は行われませんでしたが、
使用機材の統一や3000名の従業員をリストラするなど、
経営再建にはかなり苦難を強いられていたようです。
最終的には『ベインキャピタル社』による買収で、
任意管理手続き適用申請をおこない、
現在は任意管理から脱却しているとのことですので、
経営再建を果たしたという見方で問題ないでしょう。
キャセイドラゴン航空
香港のフラッグシップキャリアである『キャセイパシフィック航空』の
子会社として運航していましたが、
新型コロナウイルスの影響で経営不振に陥り、
2020年10月に運航停止およびブランド廃止が決定しました。
『キャセイドラゴン航空』は同じグループ会社である
『香港エクスプレス航空』とは異なりLCCではなかったため、
結果的にキャセイパシフィックに統一される形で運航を停止しています。
なお、『キャセイドラゴン航空』の機体ですが、
今後はそれぞれ『キャセイパシフィック航空』と
『香港エクスプレス航空』に移管されるということです。
なぜ新型コロナウイルスの影響で倒産が相次いだのか
私は倒産が相次いだ理由として、以下の2点が最も大きな理由であると思っています。
- 世界的パンデミックであったため
- 各国が率先して新型コロナウイルス感染を食い止めようとした
世界的パンデミックであったため
これは言わずもがなですが、
新型コロナウイルスは近年では起こっていなかった、
世界的パンデミックになってしまいました。
航空会社の主な収益は長距離路線です。
特に島国になってきますと、
国を超える移動手段が『飛行機』か『船』となってしまいます。
世界的パンデミックになってしまったことで、
各国間の移動がなくなり、
搭乗者数が限られてしまったことで、
多くの航空会社が倒産してしまったと考えられます。
また、倒産した航空会社一覧からも分かる通り、FSCの方が多く倒産しています。
この理由として、やはり大手航空会社は、
長距離の国際線を軸に経営をしていたことが挙げられるでしょう。
各国が率先して新型コロナウイルス感染を食い止めようとした
もう1つの理由に、
各国が率先して自国を守るために入国制限をかけたことも挙げられると思います。
これは自国の新型コロナウイルス感染者を減らすといった意味でも、
仕方のないことであると思いますが、
航空会社にとっては大ダメージとなってしまいました。
国際的に人の移動がなくなるということは、飛行機は用済みということですからね…。
飛行機は飛ばなければ1円にもなりません。
そこに置いてあるだけでは、ただただお金のかかる鉄の塊です(笑)
まとめ
今回は新型コロナウイルスの影響で倒産してしまった航空会社についてお話してきました。
いま世界には航空会社が1000社以上あると言われています。
LCCが参入を始め、航空会社同士の競合もより一層激しさを増しています。
こういった世界情勢の波を受けやすい公共交通機関であると同時に、
航空会社の脆さというもの見えてきましたね。
事故が起きれば倒産。人が乗らなきゃ倒産。
航空会社はかなりシビアな業界なのかもしれません。
それでは〜〜