航空会社社員としては最も起きて欲しくないこと、それが『航空事故』です。
年々、航空事故の件数は減っているように思われますが、航空業界では限りなく”ゼロ”に近づけても”ゼロ”にはならないと言われています。
その要因は『ヒューマンエラー』と呼ばれる人が要因となって引き起こされる事故です。
今回は、2019年に死者の出る航空事故を引き起こしてしまった航空会社を紹介いたします。
2019年に起きた航空事故
2019年に起きた航空事故は、全部で12件ありました。
そのうち9件で死者の出る事故が起きてしまっています。
- サーハー航空国際貨物便着陸失敗事故(イラン)
- パイパーPA-46型機チャーター便墜落事故(イギリス)
- アトラス航空墜落事故(アメリカ)
- エチオピア航空B737MAX8墜落事故(エチオピア)
- アエロフロート炎上着陸失敗事故(ロシア)
- アンガラ航空着陸失敗事故(ロシア)
- ウクライナ・エア・アライアンス不時着事故(ウクライナ)
- ペンエアー着陸失敗事故(アメリカ)
- ベック・エア墜落事故(カザフスタン)
この中でも特筆すべき事故を1つ解説します。
エチオピア航空B737MAX8墜落事故
2019年3月に起きた、この墜落事故は導入されたばかりの最新鋭機の墜落事故でした。
2018年10月にもライオンエアのB737MAX8が離陸直後に墜落事故を起こしており、最新鋭の旅客機が2機連続で墜落するという衝撃的な墜落事故でした。
B737MAXはB737シリーズの最新機種であり、世界中の航空会社(主にLCC)が導入を検討していただけに、この立て続けに起きた墜落事故は各社に衝撃を与えました。
なお、この墜落事故は離陸後6分後に墜落し、乗員乗客合わせて157名が亡くなりました。
エチオピアで起きた航空事故史上最悪の死者数となってしまいました。
ライオンエアの事故からたった5ヶ月後に同じ最新鋭機が墜落したことにより、世界中でB737MAXの運航停止が命じられ、導入予定であった航空会社は大打撃を受けました。
事故原因は『ライオンエア』と同じ、「MCASの設計上の欠陥」、「不適切な機体のメンテナンス」、「パイロットエラー」であったとされていますが、詳細はまだ調査中です。
2019年に日本で起きた航空事故
実は2019年に日本で起きた航空事故は2件あったのです。
- ANA963便乱気流航空事故
- ANA947便乱気流航空事故
この事故はいずれも中国の上空で乱気流に遭遇し、乗員乗客が負傷したという事故です。
死者は出ていませんが、負傷者が出ていることから『航空事故』と認定されました。
乱気流による負傷者事故は世界でも頻発しています。
温暖化に伴う上空の気流の乱れが増加していることが原因と言われておりますが、着席し、シートベルトをしっかりと着用している人は負傷していません。
いかにシートベルトが重要であるかお分かりいただけるかと思います。
飛行機に乗る際は必ずシートベルトを着用しましょう。
シートベルト着用だけで怪我をしないのですから!!
まとめ
飛行機は世界一安全な乗り物と言われています。
しかし、事故がなくならないという側面も持ち合わせています。
人が動かす乗り物である以上、事故は絶対に無くなりません。
乱気流遭遇時に怪我をしないように乗客1人1人が意識して、シートベルトを着用するなど事故防止に貢献することは可能です!!
日本では1日約5000便もの飛行機が飛んでいます。
その中で年に2回しか航空事故を起こしていないので、飛行機がいかに安全な乗り物かお分かりいただけるかと思います。
しかも日本の航空会社では死者は出ていません。
今回は恐怖を与えてしまう内容であったかもしれませんが、航空事故は滅多に起こらないということもお分かり頂けたのではないでしょうか。
ぜひ、空を飛ぶことを楽しんでください!!
それでは〜〜