ゲームばかりしていますが、一応航空会社社員の今度新人です(笑)
今回は飛行機の『特別塗装機』についてお話したいと思います!!
この記事では、
- 飛行機の特別塗装機ってなに
- 特別塗装はどんな塗装があるの
- 特別塗装がされている航空会社が知りたい
このような人に向けて記事を書いています。
通常塗装の飛行機だと個人的には『KLMオランダ航空』が好きですが、
ほとんどの飛行機が白ベースにロゴというシンプルな塗装になっていますよね!!
その辺の謎についても、お話していければと思います。
それではいってみましょう!!
特別塗装機とは
![](https://kanimisodays.com/wp-content/uploads/2022/08/daniel-eledut-Ypg01IW0TRg-unsplash-1024x682.jpg)
一見わからないけど塗装が異なれば特別塗装機
特別塗装というのは、通常の航空会社の塗装から変更した塗装のことを言います。
日本では有名人やキャラクターとコラボした特別塗装が多いイメージですが、
海外ではカラーチェンジなどの特別塗装が行われることがあります。
基本的には、航空会社の記念周年などでコラボすることが多くなっており、
特別塗装は一時的な塗装なので、就航する空港には写真家が集まる傾向があります(笑)
特別塗装にかかる費用
実際に特別塗装するにはいくら費用がかかっているのか気になる人もいるかと思います。
塗装方法にも様々な種類があり、
インクで塗り直す方法やラッピング塗装と呼ばれるシールを貼る塗装などがあります。
感覚としては車と同じですね(笑)
費用面的にはラッピング塗装のほうが安いと言われており、
塗装する面積にもよりますが、大体数千万円ぐらいと言われてます。
インクでの塗り直しですと数億円規模になってくるので、
特別塗装はかなりお金のかかるプロジェクトなのです。
特別塗装にかかる時間
面積や飛行機の大きさで異なりますが、
比較的小さいボーイング737のラッピング塗装で2週間から1ヶ月ほどかかります。
これは、機体全体をラッピング塗装する場合にかかる時間です。
航空会社が保有する機体には限りがあり、
そのうちの1機が稼働しなくなるというのは、
航空会社にとっては結構致命傷でもあるので、
特別塗装は頻繁に行うことができないのも現状です。
天草エアラインは保有機体が1機ですので、
特別塗装する場合は全路線運航便が止まることになります(笑)
なぜ通常塗装は白色が多いのか
![](https://kanimisodays.com/wp-content/uploads/2022/08/jeremy-bezanger-v-XFmUavCbg-unsplash-1024x683.jpg)
皆さんも少し疑問に思ったことがあるのではないでしょうか。
世界中の航空会社を見るとほとんどが白塗装にロゴといった塗装ですよね。
これにはちゃんとした理由があるんです!!
と、その前に面白い特例をご紹介します(笑)
異彩を放っていた『アメリカン航空』の塗装
![](https://kanimisodays.com/wp-content/uploads/2022/08/american-gf3bba9bab_1920-1024x508.jpg)
まず、飛行機のできたて、つまり組み上がったばかりの飛行機は、銀色をしています。
なぜ銀色かというと、飛行機の主な素材はアルミニウム合金だからです。
かつて、メッキ塗装と呼ばれた塗装無しの銀色ボディーに、
ロゴを付けて運航していた有名な『アメリカン航空』があります(笑)
塗装費用と機体重量を軽減するのが目的だったのではないかと思いますが、
機体が鏡面の用に反射して、太陽の乱反射が眩しかった印象があります。
しかし、現在『アメリカン航空』は、
あえて銀色塗装してロゴという塗装が通常塗装になっています。
では、なぜ塗装しない方が安くて軽量なのに塗装したのか??
答えは「機体の経年劣化が早かった」ということです。
塗装にはサビ防止や酸性雨などから機体の劣化を防ぐ役割も果たしています。
そのためメッキ塗装、いわゆる金属むき出しでの運航は、
機体へのダメージが大きく、飛行機自体の寿命を短くしてしまいました。
また、機体の主な素材変更も要因と言われています。
機体の主な素材がアルミニウム合金から、
複合素材(カーボン素材)に変わってきているのです。
つまり、未塗装の機体がそもそも銀色じゃなくなったのです(笑)
これにより『アメリカン航空』は、
わざわざ銀色に塗装するということをしなくてはならなくなったと言われています。
なぜ、白色塗装が多いのか
ということで、本題に入りたいと思います。
世界中の航空会社を見るとそのほとんどが白塗装にロゴですよね。
もちろん全身緑塗装という例外もいますが(笑)
この白塗装にはもちろん意味があります。
まず、飛行機はクリーム色の下地塗装がおこなわれ、その上に白塗装がなされます。
そして各航空会社が希望を出すと、
白塗装の上に要望された色を重ね塗りするイメージです。
この白塗装は、飛行機にとって最も好ましい色なんです。
飛行機は地上より太陽に近い上空を飛行するため、太陽の熱をモロに受けます。
また、太陽の熱と空気摩擦で上空での飛行機はかなりの高温になるので、
飛行機はエアコンが壊れた状態での飛行は認められていません。
これに付随して、上空では太陽の熱を少しでも減らすために、
太陽光を反射して熱吸収を抑える白色というのが、採用されたのです。
飛行機に白色が多いのは、最も理に適った色だからということですね!!
特別塗装機が行われていた主な航空会社
- JAL
- ANA
- スカイマーク
- エバー航空
- スクート
- KLMオランダ航空
JAL
![](https://kanimisodays.com/wp-content/uploads/2022/08/IMG_2336-1024x683.jpg)
新型旅客機が導入された時、
インパクトのある機体名をラッピング塗装する傾向にありますね!!
それ以外でも有名芸能人の顔を塗装したり、
東京オリンピック限定塗装をしたり、
東日本大震災時には「がんばろう日本」塗装をしたりと、
時事ラッピングも多く取り入れている印象です。
また、ディズニーやUSJキャラとのコラボも行っています。
グループ会社の塗装でもジンベイジェットなど、
沖縄空域限定で飛んでいる特別塗装機も存在します。
ANA
アニメや映画コラボが多い傾向にありますね!!
あの有名な初代ポケモンジェットを導入したのはANAになります。
最近ではスターウォーズや鬼滅の刃とコラボしたりアニメ・映画好きには、
たまらない塗装が多いですね。
そして、これも特別塗装機だったのかと思わせる機体が、
A380!通称『フライングホヌ』ですね!!
こちらも特別塗装機であり、ホノルル線にて運航されています。
スカイマーク
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2022年にピカチュウジェット2代目の特別塗装を披露しました。
2021年にもピカチュウジェット塗装はしており、
ポケモンではなくピカチュウというキャラクターと
コラボしているのが面白いですね(笑)
また、野球球団とのコラボが多く、
タイガースやファイターズといった特別塗装も過去に行っていました。
エバー航空
キティちゃんジェットが有名ですね!!
サンリオとコラボしていますのでキティちゃん以外のキャラクターも描かれています!!
日本ー台湾路線で運航されているので、運が良ければ乗ることができます!!
台湾の航空会社ですが、日本のキャラクターとコラボしている面白い事例ですね(笑)
スクート
2022年に初となるピカチュウの特別塗装機が発表されました。
これまたピカチュウとのコラボですね!!
2022年9月から日本ーシンガポール路線で運航されるとのことなので、
楽しみです!!
なお、シンガポールのチャンギ国際空港では、
すでに注記しているピカチュウ特別塗装機が目撃されており、
機体にはピカチュウ以外のキャラクターも描かれていました(笑)
海外ではポケモン=ピカチュウなのでしょうか(笑)
KLMオランダ航空
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どうしても紹介したかったのがKLMオランダ航空の特別塗装機です。
KLMオランダ航空は通常塗装が、
青色と白色のツートンカラーでキレイな印象なのですが、
2015年にオランダ国旗にちなんだ、
オレンジ(国旗は赤)・白・青の特別塗装機が披露されました。
国旗の色は赤なのに、
発色の良いオレンジ色をあえて採用してくるあたりが、
本当にセンスが良いですね(笑)
そしてグラデーションで先頭からオレンジ青と色が変化していく塗装の仕方にも、
もはや神秘的な感性を感じます。
オランダ人の色の使い方神がかってませんか??(笑)
私個人が1番感動した特別塗装機をご紹介させていただきました。
国内航空会社の特別塗装機を
「めちゃくちゃわかりやすく画像で紹介しているサイト」
があったので、リンクを貼らせていただきました。
世界で最も塗装されているキャラクター
![](https://kanimisodays.com/wp-content/uploads/2022/08/pokemon-g794e1fc78_1920-1024x741.jpg)
ということで主な各社の特別塗装機をご紹介したのですが、
中でも気になったのは『ピカチュウ』というキャラクターが、
世界中で認知されており、特別塗装に最も使用されているということです!!
ポケモンは世界的にも有名なアニメですし、世界中にファンがいます。
しかし、日本企業以外が日本のキャラクターとコラボして、
特別塗装をするということが結構多いことに驚きましたね。
旅客機は乗り物として、かなり大きな分類なので、
塗装での世間への影響はかなり大きいと思います。
そういう点では自社のロゴを掲げるのも良いですが、
飛行機自体を広告の媒体として広告費を稼ぐというのも、
航空会社としては有りなのではないでしょうか!?
まあ、とんでもない塗装費用と時間がかかりますがね(笑)
まとめ
今回は飛行機の特別塗装についてご説明しました。
有名人の顔なんかがラッピング塗装されている飛行機は、
自分の顔が描かれた飛行機に乗るの恥ずかしいとか思うんですかね!?
私もいつか飛行機に塗装されるぐらい有名になってみたいものです(笑)
これから多くの飛行機が特別塗装をされて世界中の空を飛ぶと思いますので、
新しいコラボ特別塗装機にも期待しましょう!!
それでは~~
![](https://kanimisodays.com/wp-content/uploads/2020/12/カナダの航空会社で実際にあったクリスマスサプライズ.jpg)
![](https://kanimisodays.com/wp-content/uploads/2023/04/8bfe97cf90c0b0dd096fb91e5d4ddf6f-320x180.png)